今まで使っていたものが、壊れかけているので、代わりのものが欲しくなりました。簡単に済ませることも出来ましたが、改めて新しい小物を考えます。
目次
欲しいもの
どんな感じのもの?
お手軽に、生活環境での音量で、テレビ/ビデオ/ラジオ/音楽など多彩な音源を楽しみたい。
- テレビ内蔵のスピーカではイマイチなのに気づいてしまった
- 手持ちのHi-Fiスピーカを再利用したい
- スマートフォンやPC内に入っている音源も、たまには大きな音で鳴らしたい
- 千円〜1万円の予算、オーディオ機器としては簡易的な位置づけの小物
- 面倒な操作はしたくない、透過的な存在が良い
具体的なイメージ
大きなスピーカを使い、音源を中継する小物、つまりオーディオアンプです。
現在、音源の伝達手段はアナログではライン入力やヘッドフォン出力、デジタルではS/PDIFですが、高音質を求める要件とは思っていないので、ライン/ヘッドフォンのみで良い。ほとんどのオーディオ機器につなげる事ができます。
スマートフォン内の音源を鳴らす場合、多くの機種ではヘッドフォン出力がありますので問題とはなりませんが、ワイヤレス接続だと、もっと使いやすくなります。スマートフォンはWiFiやBluetooth機能を持っているので、これを利用するのが良いです。
スピーカ出力は、近所迷惑(集合住宅基準で)になる位の出力は必要なく、大きすぎないけど小さすぎないという難しいところ。経験的に言うと1W〜10Wぐらいでしょうか。対応できるスピーカーユニットは、流用しやすくするために、幅広い仕様にしたい所です。家庭用の物はインピーダンス4〜8Ωがほとんどです。
外形としては、小さければ小さいほど良い。操作ボタン・ツマミもない方が良い。入力切換えスイッチは全入力をミキシングすれば不要になる。電源も自動オン/オフが好ましい。 通常使わない操作ツマミなどは隠したり、リモコン操作にしても良い。
これまでの経過
USBスピーカアダプタに頼った
全ての音源をPCに集約し、「USBオーディオ出力アダプタ」でスピーカを駆動する方法です。PCにはライン入力機能がありますし、スマートフォンとはBluetoothやWiFi経由で連携でき、音源を集約できる機能を持ちます。アダプタは電子部品屋で安く入手可能でした。
製作費千円ぐらいでしたので、最高のコストパフォーマンスでした。決定的な弱点は、PCを動かしていなければならないので、エネルギー消費的にはかなり不利で、いちいちPCを起動させなければならないのが不満でした。また、使ったアダプタが、高域が強調された音を出すので、気に障っていたのも大きな不満点でした。1〜2年は我慢して使用していました。
モジュールの組み合わせで作った
安いパワーアンプキット(エレキットNT-10)と、Bluetooth→ライン変換アダプタを組み合わせて、「1ライン入力+Bluetooth」のミニアンプを製作しました。
費用は約3千円と、これも低コストで実用的な小物となりました。PCショップの出物で、500円のBluetooth変換アダプタが入手できたので作れたと言うのが実情です。
音質も申し分無く(私見)何の不満もなく、とても快適な使用感でした。が、2年位でBluetooth変換アダプタが壊れてしまい、せっかく便利に使って来た機能が無くなり、不満感が増していきました。
既存製品に類似物はないか
買って済むのであれば一番簡単
市販のHiFiアンプ、ステレオコンポでは過剰仕様(オーバスペック)かつ高価です。安価なBluetoothスピーカで対応可能かと思われましたが、細かい仕様に満足できません。特に不満だったのは、多くの製品は入力が切り替え式で、ラインとBluetoothを同時に聞きたいといった要求には答えられませんでした。ミキサーを使えば良いのですが、コスト的に納得できなくなります。
要は小さいアンプにPC/スマホ入力機能があれば良いだけなのですが、意外と見つけられません。
今回の構成
前作を修理するだけでも良かったのですが、やるんだったら0からの設計で作ってみたくなりました。
全て白紙の状態に戻し、最良の小物の姿を想像し、現段階で現実的な選択がないかを考えます。
スピーカーとアンプの配置、接続方法
スピーカと小物との接続・セッティング方法/構成を、改めて考え直してみます。より便利になる方法はないでしょうか。
もっと色々な方式があると思われますが、とりあえずこれだけ。ノイズを気にするのはD級アンプが頭の中にあったためです。
①は基本形、在来型です。
②では、電力をスピーカケーブルに重畳することで電源の煩わしさを無くせますが、結局のところ使い心地としては①と同じです。コストをかけて低EMIにするだけのこと。
③はワイヤレス化してしまおうと言う物ですが、これもまた電源・コンセントをたくさん用意する必要があるので、適用できる環境は少ないと思われます。バッテリを利用して解決する手段もありますが、ポータブルスピーカ等の用途でないと、この構成のメリットは出ません。(少ないとも要望はある)
スピーカケーブルから、どの程度のEMIが出るのか予想して①もしくは②を決定する必要があります。
選択:①単純(基本)形とします。
色々考えてはみたけれど、結局のところ、改善した意味が薄いので、基本形で問題ないと思われます。とにかく、普通の小型アンプにBluetoothオーディオ入力機能があれば良いだけなのです。なお、EMIが問題になったらシールドケーブルで対応すると言う作戦にします。
要求仕様まとめ
- 設置に困らない小型の筐体(目安1/2DINサイズ)に、電源・スピーカ・音源をケーブルで接続
- 入力にスマートフォン/PCとのBluetooth無線接続
- 入力はライン/ヘッドフォンに対応、ポート数は2(メイン+予備)
- 切り替えではなく全入力ミキシング
- スピーカは一般的な製品(インピーダンス4〜8Ω)を使用可能で、出力は1.5W+1.5W
- 音質にはこだわらない
- 運転時間が長いので電力効率は高めで
Copyright©2017 Toyohiko TOGASHI
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